ひな人形って何でできているんですか?

A まず押さえたいのは「衣裳着(いしょうぎ)人形」と「木目込み(きめこみ)人形」の2種類です。

雛人形の作り方は非常に多様です。
着物ひとつを取っても西陣織、刺繍衣装、金襴衣装と、色や表情も様々。

一気に色んな要素を網羅するのは大変なので、まずは「衣裳着(いしょうぎ)人形」と「木目込み(きめこみ)人形」の2種類を覚えてしまいましょう。

「衣裳着(いしょうぎ)人形」とは?

「衣裳着(いしょうぎ)人形」の胴は藁や木で作られています。
藁を巻いて作る藁胴(わらどう)と木で作る木胴(もくどう)があり、手の材質も木で作られた木手(もくて)もあれば樹脂のものもあります。
着物を着せ付けた胴に頭を差し込むかたちで作られ、衣装は十二単など絢爛なものを纏っているのが特徴です。
雛人形として世に多く出回っていて、私達が目にすることが多いのがこちらの「衣裳着(いしょうぎ)人形」です。

「木目込み(きめこみ)人形」とは?

布の端を折り込みながら着せ付けてゆく技術を「木目込み(きめこみ)」と言います。
木目込み人形は名前の通り、この木目込みという技術をもって作られているのがポイントです。
胴は桐塑(とうそ)と呼ばれる素材で出来ており、目も筆で描き入れるものもあれば「入れ目」という技術でガラスを入れられるものもあり、衣装着人形とはまた違った風合いが楽しめます。

最近では人形の表情も様々

雛人形の顔は繊細な彫り込みや筆のタッチによって描かれます。
一つ一つ光の加減によっても見え方が異なるのも大きな魅力です。
人形ごとの顔の違いもぜひともチェックしてみましょう。

衣裳着人形などは頭と胴とで職人も異なりますし、どのひな人形もたくさんの工程を経ながら丁寧に、願いを込めて作られています。

女雛(めびな)の持つ冠などの小物も種類が豊富で、中には銀細工で出来ているお洒落なものもあります。

「種類が豊富過ぎて悩むな~」
「自分の家に合う雛人形がわからないよ~」
という方はぜひとも一度、吉福の節句アドバイザーに相談してみてください。

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